暖かいダウンジャケットとは?



どうしてダウンジャケットを着ると暖かいの?

身体が冷えたり、寒く感じたりするのは、身体から放出された熱がどんどん逃げてしまうから。

ところが、ダウンジャケットを着ると身体から放出された熱がダウンが蓄えている空気層に留まります。

温かい空気が身体の周りをコーティングしている様なイメージ。

だから、ダウンジャケットを着ると暖かいんです!



どんなダウンジャケットがより暖かいの?

ダウンジャケットは、温められた空気を身体の周りに留めておくことで保温しています。

基本的には、たくさん空気を留めておくことができて、その熱を逃がさないダウンジャケットほど暖かいダウンジャケットなんです!



ダウンの品質を表すFP(フィルパワー)って?



FP(フィルパワー)とは、ダウンを押した時に跳ね返ってくる復元力を数値化したもの。

この数値が高ければ高いほど、たくさんの空気を留めておくことができます!

つまり、フィルパワーの数値が高いほど、同じ防寒力であっても注入するダウンの量が少なくてすむため、 軽くて暖かいダウンを作る事が出来るという訳なのです!

ダウンの品質=フィルパワーと言っても過言ではありません。

一般的には【550フィルパワー】以上が暖かく高品質なダウンと言われています。

暖かさを見極める上で、このフィルパワーも決め手の1つになります。




ダウンとフェザーの違いは?




ダウン…  胸のあたりから取れる羽毛で、軽くタンポポの綿毛のふわふわとしたような部分。
       この、ボール状の羽枝が空気を含んで、保温性が高まります。
       ダウン割合が高いほどフィルパワーは高くなりますが、価格も高くなります。

フェザー… 翼などから取れる羽根。湾曲した芯があり、弾力性があるため崩れにくいが、含む空気は少ない。
       フェザーの割合が高いほどフィルパワーが低く、価格も安く抑えることができます。



グースとダウンは何が違うの?

ズバリ、鳥の種類が違います!

グース… ガチョウのこと。ダックに比べて体長が大きいため、より大きく上質なダウンを採取でき、価格も高いがフィルパワーも高い。

ダック… アヒルのこと。グースより小さめ。ダウンの大きさも小さいが、安価で入手しやすいがフィルパワーも低い。



羽毛の産地

もともと水鳥が寒さから身を守るために生えている羽毛のため
寒暖差の激しい地域や寒冷地などで採れるダウンほど良質なものであると言われています。

生息地の環境や条件によってもフィルパワーは変わるということです!

羽毛の産地としてよく目にするのが、
【ポーランド】【ハンガリー】【カナダ】【ロシア】【中国】など。
一般的にヨーロッパ産のものが高品質とされています。



ホワイトダウンとシルバーダウンの違いは?

実は、色の違いだけで品質にほぼ違いはないと言われています。



フィルパワーだけじゃない!「ダウンの充填量」も要チェック!

どんなにフィルパワーが高くても、使われているダウンの量が少ないと意味がありません!

例えば、800フィルパワーのダウンが20g入ったダウンジャケットと、700フィルパワーのダウンが100g入ったダウンジャケットなら、
700フィルパワーのダウンが100g入ったダウンジャケットの方が暖かいと言えます。

防寒力を語る上でフィルパワーと同じくらい重要なのが、この充填量なのです!

ところが、この充填量はあまり公開されていません。

その代わりに公開されているのが、製品重量。
この製品重量は生地やジッパーなどの部材全てを含んだ重さなので、どちらが軽いダウンジャケットかを比較することはできても、
ダウン自体の充填量を比較することはできません。

ダウンの量を比較したい場合は、充填量で比較してみてください。





ダウンの弱点は水分と言われているけど、それを防ぐ方法は?

一般的に、ダウンは最先端の化繊(プリマロフトなどの中綿)と比べても優秀な材料であることは間違いないのですが、唯一の弱点と言われていることがあります。

それは、水分によって体積が減ってしまうこと。

ダウンはたっぷり空気を含む分、それ自体は軽くて細かな繊維です。
なので、水に濡れると嵩が減ってしまい、含むことができる空気の量も減ってしまうんです。

この弱点を解消するために、最近では羽毛自体に撥水加工を施し、水に濡れても嵩が減らない様な機能ダウンも出ています。

↑撥水加工を施したダウン(UDD/ウルトラドライダウン)を水の中に入れると膜を作り、羽毛自体が濡れませんでした。

こういったダウンを使うと、嵩が減る心配がないだけでなく、洗濯した際に乾きやすかったりカビたりしにくいというメリットがあります。




表地はフィルパワーと同じくらい大事!

ダウンジャケットで表地はいわゆる断熱材。

どんなにたくさんの空気層があっても、熱が簡単に逃げてしまっては意味がありません。
蓄えた温かな空気を外気や雨などの水分から守るのが表地なんです!

ダウンにばかり着目してしまいそうですが、どんな表地を使用しているかというのは、実はフィルパワーと同じくらい重要なんです!

ちなみに、アウトドアフィールドではインナーにダウンジャケットを着て、外側にシェルと呼ばれるレインウェアの様なアウターを着ることが多く、
ダウンジャケットに蓄えられた空気をしっかりと守る仕組みになっています。



防水と撥水って一緒の意味じゃないの?






よく混同しがちなこの2つの機能。実は、全くの別物なのです!


防水
水や風を通さない機能です。
防水生地の多くは3層になっていて、真ん中に防水フィルムが挟まっています。
半永久的に水を通さず、同時に風も通しません。
レインウェアやシェルなどにも仕様され、撥水や防風よりも高機能とされています。


撥水
撥水とは水を弾く機能です。
撥水生地の多くは、生地表面に薬品を塗ることにより水を弾いています。
あくまでも表面の加工なので、洗濯などにより徐々に効果は薄まってきますが、防水スプレーなどでよみがえります。
ちょっとした雨などには対応することができ、色々な生地に応用されている便利な加工です。
ちなみに、防水素材に撥水加工すれば、雨も水も鬼に金棒です!




防水透湿素材ってなに?

防水透湿素材とはその名の通り、【防水性】【透湿性】を兼ね備えた素材の事。
つまり、雨や水は通さないけど、汗などの湿気を逃がしてくれるという優れものです!



Q&A

ダウンが出てきたんだけど、穴があいたの?

ダウンジャケットからダウンが出てきてしまう原因は様々です。
フェザーの芯が生地を突き破って出てしまうことも多いため、フェザーの割合が少ないほど出にくいと言われています。

ただ、ダウンジャケットには通気性が必要なので、どんなに良いダウンを使っていてもダウンが出てこないジャケットはまずこの世に存在しないと言っても過言ではありません。

また、良いダウンほどダウンボールが大きいので、出てきてしまった時はたくさん出てきた様に見えるのですが、
ダウンジャケットには外から見る以上にたくさんのダウンが入っているので、少しくらい出てきても、焦る必要はありません。


ダウンが出てきたらどうしたらいいの?

ダウンが出てきてしまったら、慌てずに内側から引き戻してください!
慌てて引き抜いてしまうと隙間が広がってしまうので、絶対にやめてください。


ダウンを引き抜いて小さな穴が開いてしまいました((+_+))

穴ではなく、単に生地の糸同士の間隔が広がってしまっただけかもしれません。
まずは、生地をもむようにして糸の隙間をもとに戻して下さい。
それでも穴が塞がらない場合で、ナイロン地の場合はスチームアイロンをかけると戻る場合があります。
※生地に直接アイロンをあてると生地が焦げてしまいますので要注意です。



最近よくきくシームレスダウンってなに?

シームレスダウンとは…生地を縫わず、熱圧着などの加工で接着しているもの。

メリット →縫い目から水が侵入する心配がない、完全防水。

デメリット→一般的に糸で縫う場合と比べ、劣化が早い。

シームレスダウンという言葉が一般的になった分、糸での縫製は簡単に水が浸入してしまう様な気がしますが、
特に撥水加工が施されている表地は表面張力が働くため、防水生地を使用していれば雨の日でも特に問題ありません。

ただ、強い水圧がかかる状況下や、過酷なアウトドアフィールドでは完全防水機能が必要な場合もあります。
その場合には、シームレスダウンがおススメです。



止水ジップってどんなジッパー?

止水ジップは水を通さないジッパーのこと。
雨の侵入を防ぐので、防水生地を使用したダウンジャケットには欠かせない存在です。

その密閉性から開け閉めするときは通常のジッパーよりもかたいのも特徴の1つ。
開け閉めしづらい場合は、ホームセンターなどで売っているシリコンスプレーを使うと開け閉めしやすくなります。
最近ではビスロンタイプ(プラスチックのツメが大きめ)のジッパーが開発され、以前よりも開け閉めがしやすくなりました。



どのくらいのフィット感がちょうどよいの?

タイトなフィット感だと、身体に押されてダウンの層が潰れてしまいます。
その結果、温かい空気を溜めておく空気層が減り、せっかくの防寒力が落ちてしまいます。

反対に、大きすぎる場合は身体とダウンジャケットの間に隙間ができてしまい、身体の熱がダウンの空気層に移る前に外に逃げてしまいます。

防寒力という観点からみると、ダウンの空気層が潰れず、身体との隙間もできないフィット感がベストです!



アウトドア用のダウンジャケットはどうしてサイズ感が大きいの?

寒冷地用のアウトドアメーカーのダウンジャケットのサイズ感は、大きめに作られているのが多いのですが、
これは、中にフリースなどのインナーを着ることを想定しているためです。

反対に薄手のアウトドアメーカーのダウンジャケットがタイトに作られているのは、上に重ねることができる様に、
インナーとして作られているためです。



ダウンを比較するときのポイントはありますか?

ダウンジャケットの防寒力を比較するなら、「ダウンの品質(フィルパワー)・充填量・表地の機能」の3点をチェックするのがオススメです。

特に、フィルパワーと充填量は数値で表されるので、簡単に比較できます。
また、ここで注意すべきはダウンの充填量と製品の重さは違うという事です。
充填量はダウンジャケットの中に入っているダウンの重さですので、注意してください。

表地の機能が防水か撥水か防風か比較するのもオススメです。

その他、最近ではキャンプ用に開発された燃えにくい素材でできたものや、ストレッチ素材のもの、
クラシカルな雰囲気のウール素材のものなど、たくさんの種類のダウンジャケットがあるので、
コーディネートや生活スタイルに合わせて選ぶのがオススメです!



ダウンジャケットのケアで注意する点はありますか?

ダウン自体は水鳥の羽毛なので、基本的には洗濯できないものではありません。
ただし、表地の種類やダウンジャケットの仕様によっては注意が必要なものがございますので、
詳しくはメーカー様やご購入店舗様にお問合せされるのがオススメです。

また、ダウンは湿気のある場所で長時間保管すると臭いが発生したり、カビてしまうので、
通気性の良い場所で保管してください。